
1週間休暇のエルっしぃと出会い、グリーンを含めた3人で町田でメシを食う事に。中古CD屋を求めながら路地裏を散歩していると、「焼肉道場」なる看板が! 道場、イカス響きだ。ここ3日で3回目の肉になってしまうが、まあメシ気分でいっちょもんでもらうか、と軽いキモチで入店する気だったが入り口のメニュウを見て考えを変える。焼き物のあたりは普通なのだが、生物の部。「ホーデン、脳みそ、マメ肉、スズメの丸焼き、うにゃらら(忘)」。ホ、ホーデン!! 会長はかつて若かりし頃、この牛のキムタマを食えるという店の話を聞いており、是非一度食ってみたいと思っていたのだ。だが、見つからず、忘れかけていたのだがまさかこんなところで出会えようとは! なんでもナタデココのような歯ごたえでなんとも珍味だそうではないか。さっそく上カルビ、タン塩とともにオーダーしてみると、今日はないとのこと。ここで会長はその隣のものを見て「じゃ、脳みそ下さい」といってしまったのである。これが悲劇の始まりであった。この時はもっと、肉っぽいものがくると思っていたのだ。 上カルビ、タンが運ばれてきた。上カルビは脂身だらけだ。タンはまあまあか。ちなみにこの店、無煙ロースターではない。ムカし懐かしのガスロースター。火力は炭火に慣れた我々にとっては少々頼りない。その割にカルビは分厚く、全然火が通らない。なんとも満足いかずに脂肉をむさぼる。そこに、脳みそが運ばれてきた… 「……!」 一同絶句。こ、これは予想以上だ。モロ脳みそ。しわしわ、表面の毛細血管、神経の束みてなもの、美しいばかりの白とピンクのグラデーション。しかも生。お、おれはこれを食うのか…? 久々に避けては通れないものへの恐怖を感じた。子供の頃、予防接種の注射の順番待ちをしていた頃の記憶が蘇る。この脳みそ、生で食う「刺し」なのだ。しばらく脂身を食べながら気分を落ち着ける。そして、エルっしぃと私はそれを口に含んだ。うぅわぁあ。やってもうた。とろけるような感じで口の中でほどけてゆく。食感としてはババロアやら豆腐やらのような、なんというか。肉としての味は…うーん…アボガド? なんだろう。とりあえずイヤーな蛋白質だかの塊のような具合。やってもうたー。エルっしぃが次々と口に投入してゆく。グリーンメンは恐怖に怯えてひとつも食わない。だが、食った我々はどんどんダウナーな気分になってゆく。その後なにを食おうがウワの空だ。最後にひとかけらだけ残った脳みそを焼いてみた。湧き上がる煙。焼くには適していないらしく、ボロボロになる。われらはその煙の中に、牛の見た最後の光景が見えたような気がした。我々は今までなんと業の深いことをしていたのだろうか。正直今までは、焼肉屋で出てくるものは「焼肉用の肉」といった具合に認識しており、牛の体から切り取った肉というなどとはイマイチ実感がわいていなかった。が、脳みそを食った後はタン塩が牛のベロに見えるようになった。こんな現象は初めてだ。醤油にニンニクを入れるとラーメンを食べているかのような錯覚。ありとあらゆるイリュージョンが飛び交う。店をでてもこのイヤ〜な感じは続く。モーモーさんと一体化したような気分だ。なにもかも全てを哲学的に考えてしまう。脳みその生の味。そこらに歩いている人間どもの脳みそもどうせ同じような味なんだろう。思い出すだけで吐きそうだ。焼肉食ってこんな気分になったことは生まれて初めてだ。しばらく牛は食えねえと思いながら口直しにハンバーガーを食う。しまった、これもモーモーさんじゃねえか。われわれ人間はなんてモーモーさんにひどいことをしていたんだ!! もうイヤダ! かあチャン!! おれ、ベジタリアンになるヨ! |
参加者![]() よしまろ ![]() エルっしぃ ![]() チキン野郎 |